レシピ

水無月

6月30日に執り行なわれる”夏越の祓”(なごしのはらえ)にあわせて食される「水無月」。
三角形のういろうの上にあずきや甘納豆をあしらった、見た目が特徴的な和菓子です。
ういろう部分の材料はお店や地域によって様々ですが、今回は天極堂の看板商品である吉野本葛と当店で取り扱っている白玉粉、そして薄力粉を使ったレシピをご紹介いたします。
水無月 イメージ
材料
吉野本葛:25g
白玉粉:30g
薄力粉:35g
砂糖:70g
水:160cc
茹で小豆/甘納豆:150g
作り方
調理
①吉野本葛・白玉粉・薄力粉・砂糖をボウルに入れ、混ぜます。
②よく混ざったら水を少しずつ加え、さらに混ぜます。
③ある程度混ぜた②をザルなどで濾す。全体的に溶け残りが無くなって綺麗な液状になるまで濾す作業を続ける。
④綺麗に濾した液を大さじ2杯分だけ別のボウルに移し、大さじ一杯の水(分量外)と混ぜ合わせます。
⑤残りの液を水で濡らした流し缶(無ければ調理用バットや耐熱タッパーでもOK)に流し入れ、あらかじめ湯を沸かし蒸気を上げておいた蒸し器の中に入れて、表面が固まるまで強火で10分ほど蒸します。
⑥表面が固まったら茹で小豆を乗せ、さらにその上から④を流し入れます。
⑦蒸し器に戻してさらに15分ほど蒸し上げます。
⑧十分冷めたら型から外し、三角形に切り分けます。冷蔵庫で冷やした方がより美味しくお召し上がりいただけます。
食べてみた
葛と白玉粉でもっちり食感に仕上げたういろうと甘い茹で小豆が美味しい一品です。
”夏越の祓”は、半年分の穢れを落として残り半年の健康と厄除けを祈願する行事です。人形流しや茅の輪くぐりなど実に様々な方法で心身を清めます。
そんな”夏越の祓”で食される水無月は、宮中で行なわれた「氷の節句」にちなんだ和菓子。当時超高級品だった氷を口にすることが出来ない庶民が、氷をかたどった三角形のういろうに魔よけの小豆を乗せたのが始まりなんだとか。
じめじめとした暑さで心身ともに弱りがちな季節。水無月のやさしい甘さで、心安らぐひとときをお過ごしください。

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